赤虫をあげたら水面に泡がたまった、原因は水の富栄養化!!


こんちわ、クロです🐈
最近、らんちゅうの青仔に赤虫を与えはじめました、すると水槽に何か違和感が…
水面をよく見てみると、気泡がたまっているんです。

クロ

なんじゃこれ


普通なら泡はすぐに溶けていくものなのに、なぜか水面に残る。
きっとこれは良くないサインだろう、ちょっと調べてみると…

水の富栄養化

「栄養が富んでいるなら良いじゃん」とか思ってしまったが、実は違うらしい。
以下にまとめます。

目次

水の富栄養化とは


富栄養化とは、水が貧栄養状態から富栄養状態に移行することです。

自然界では海水が赤っぽく染まる「赤潮」と言われる現象があります。
赤潮が起きると魚が死ぬこともあります、何が起きているかというと以下の通り。

赤潮5ステップ

❶ 海に生活排水が流れ込む
  (窒素やリンなどの栄養塩が過剰に流れ込んでいく)

❷ プランクトンの増殖
  (これらの栄養塩は植物プランクトンの大好物、増殖する)

❸ 赤潮発生
  (海の色が赤褐色に変わるほどにプランクトンが異常発生)

❹ 酸素が不足
  (プランクトンが大量に酸素を消費)

❺ 魚死ぬ…
  (魚は酸素を求め水面でパクパク、エラにプランクトンが挟まり窒息死)


窒素やリンが過剰に増え、それらをエサとしてプランクトンが異常発生、増えすぎた結果酸素が不足、酸素を求めて上がってきた魚のエラを塞いでしまい窒息死ということになります。

クロ

だから水が海に注ぐ河口付近でみられるよ

水槽内の富栄養化を考察


自然界で起きている赤潮をもとに、水槽内の富栄養化について考えます。
水面に泡がたまるということは、赤虫から出る体液や油分が水質悪化を引き起こしていることになります。
また、赤虫を食べて生体が排出したフンが更に水質悪化を促進していることも示唆してます。

自然界であれば、それらの有害物質は循環サイクルの中で自然と分解されていきますが、水槽にはそのような仕組みはない。

要はしっかりと分解できていないから、泡がたまるのです。
ここから推測できるのは

バクテリア不足


この栄養塩を食べる存在がいないのです、アンモニアも貯まっていきます。
水質悪化による病気蔓延を意識するあまり、バクテリアを増やす試みをせず、水替えによってリセットし続けてきたツケがここに来て露出しました💦

【結論】バクテリアが不足しているから泡を分解できない


バクテリアは、有機物を無機物にかえる好気性細菌です。
奴らを住まわせることで、水質を維持できます。

バクテリアを増やす方法

・バクテリアは酸素を好む、エアレーションを設置する
・バクテリアは砂利に住まう、底にひく
・濾過装置はバクテリアの巣、しっかり洗わない、洗う時は飼育水で軽くゆすぐ程度で良い(※水道水NG)
・水換え時は必ずカルキは抜く、極力全換水は避ける(※バクテリアは塩素NG)


水槽掃除をしっかりやりすぎて、バクテリアを殺してしまうことがあります。
また、カルキを抜いていない新水を投入し、塩素でバクテリアを亡き者に、バクテリアの死骸が舞うことで水槽が白濁することがあります。

泡が留まるのはバクテリア不在で栄養塩分解ができていないから、その対処法として水替えをすることになりますが、処置を間違えるとバクテリアも一緒に殺してしまうので要注意です。

水槽立ち上げの際に水が白濁するのはバクテリア不在だからです。
水槽掃除で水が白濁してしまったなら、けっこうな数のバクテリアが死んでます💦


稚魚を育成するには新水が良いとされています、バクテリアを選ぶか、どんどん水を入れ替えて一杯食わせるか、僕はいっぱい食わせたい…笑

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この記事を書いた人

大学で火山岩石学を専攻、卒業後3年間旅をしていました。その後、職業訓練校でCADを学び機械設計会社に入社。コロナを機に退職し、現在は自営で運送業しながら多肉植物を育ててます。時々、多肉系記事も書きます。

錦鯉・金魚に興味を持ち、育成を開始!!
今後は観賞魚業界に潜入します!!

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