こんちわ、クロです🐈
エロモナス症も一段落し、現在、「稚魚に与えるべきエサ」の調査をしています。
先日買ってきたのは4点、それぞれを複合的に与えていく予定です。
● 冷凍赤虫
● パラクリア顆粒
● 咲ひかり金魚育成用
● 咲ひかり金魚稚魚用
今回は金魚育成の強い味方「冷凍赤虫」についての解説になります。
赤虫というとユスリカの幼虫です、成虫になると池の周りを集団でプンプン飛び回っているアレです、幼虫の時は金魚のエサになります。

蚊みたいだけどハエの一種で血は吸わないよ
赤虫を与えることのメリット・デメリット、金魚への与え方、この3点について解説していきましょう!!
赤虫を与えることのメリット


タンパク質が豊富
赤虫はタンパク質を多く含んでおり、金魚の成長を促進します。
タンパク質が不足すると成長鈍化、健康維持、組織修復、エネルギー不足など、育成の根本に関わる問題に直面します。人工飼料だけではこのタンパク質を十分に摂取できません、また、粉末飼料なので酸化により栄養価の低下がみられ、十分に栄養補給できない可能性があります。
食いつきが良い
冷凍赤虫は金魚の大好物として知られています。はじめて与えるときはあまり食いつきがよくありませんが、金魚自身が赤虫を認識できるようになるとよく食べるようになります。活餌には劣りますが、その次に食いつきが良いと思われます。食べないと大きくならないので重要ですね。
色上げ効果がある
金魚は観賞魚なので色彩が特に重要です。赤虫をあげておけば健康的に色上げができます。というのも人工の色上げ飼料は消化があまり良くないことが知られており、成長も食いもやや落ちる傾向にあります。赤虫に比べ価格は抑えられるもののデメリットが多く好ましくない印象です。
消化に良い
赤虫は消化に良いことで知られています。「赤虫は消化が悪い」と言われることもありますが、その要因は赤虫を覆っている殻であり、総合的にみて消化は良い分類に入ると思われます。または、冷凍状態で赤虫を与えてしまい、内臓に負荷を与えた結果、体調を崩したようなフンが排出されるということもあるでしょう。しっかりと解凍すれば問題ないかと。
幼魚からでも食べることができる
金魚を育成するうえで幼魚のうちから体作りをしていくことは重要です。赤虫は糸状になっているので、口が小さい個体でも何とか食べることができます。勿論、20mmを下回るような個体は食べるのも一苦労で、食い切れず吐き出したりもしていますが、25mmを超えてくると問題なく食べれるようになっています(※らんちゅうの稚魚)
赤虫を与えることのデメリット


水が汚れやすい
冷凍赤虫はブロック状に冷凍されています。そのまま水槽に投入してしまうと余分な体液が水中に流れ出ててしまい水を汚す原因となってしまいます。解凍して余分な水分を切って与えましょう。
冷凍状態で与えると内臓に負担をかける
消化の説明にも出ましたが、冷凍状態で与えてしまうと内臓に負担をかけてしまいます。ブロック状になっていてあげやすいのですが、解凍して与えましょう。
赤虫だけでは栄養が偏る
タンパク質や脂肪は豊富なものの、ビタミンやミネラルが不足がちになる可能性があります。人工飼料と併用して扱っていくことが推奨されます。
コストが高い
一般的な人工飼料と比べると高価です、その価値は十分にあると思いますが、数多くの個体に毎日となるとそれなりの負担になりますので、この観点からも人工飼料との併用が望ましいと思います。
冷凍赤虫の与え方


冷凍赤虫は栄養豊富で成長の強い味方です。大きく健康に育てていきたい方にとっては必須のアイテムだと思いますが、何度も言うように「冷凍」です。金魚は温度変化に弱い生き物です、水温と0度とでは大きな差があります。水を汚してしまい水質悪化も引きおこした上に消化不良でも起きると目も当てられません。
正直、冷凍のままあげても健康体であれば、そこまでの負荷はかからないと思いますが、「小さな個体」や「実は不調な個体」には悪影響でしょうから、シッカリと育てていきたい方は解凍の一手間を挟んであげてください。
また、冷凍のまま与えるということはブロック状態で水槽に落とすことになりますから、一部の個体がエサを独占し、全体にいきわたらない可能性があります、やはり一度解凍して、小スプーンですくい、水面をなぞるように全体に行きわたらせるのが良いと思います。
赤虫は沈殿スピードがマチマチで、浮くものは長く上に留まりますが、落ちるものはすぐ底に到達します。劣化したまま放置され、それを個体が食べると悪影響ですから、ある程度時間が経って残ったものはスポイトで回収、または再度与えてみて食べなければ廃棄しましょう。
一度解凍したものを再解凍はご法度なので、一度にあげきれる量を与えてください(^^)
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