【金魚のフン詰まり】便秘の原因と解決策を考える!!

こんちわ、クロです🐈
最近、よく「フン詰まりする子」を見るようになりました。

稚魚は成魚に比べて、転覆病にかかりにくい。
だからといって、「転覆病にならないから大丈夫」はすごく危険な考え方です。
現在、ウチの個体は主にフン詰まりによって、一時的に転覆気味になる子が増殖中です💦

その都度、処置を行い、半日ほどでフンを排出させていますが、鼻から詰まらないのがベストですよね。

では、なぜフンが詰まってしまうのか⁈
日々、水換えをし、毎日フンをスポイトで取り除き、水質には気をつかっているはずなのに浮く。
以下にその原因と解決策を示していきましょう!!

目次

フン詰まりの原因




❶ 水質悪化

「金魚のフン」や「エサの食べ残し」等は、水中のアンモニウム濃度を引き上げてしまいます。
これが上がると、個体の調子が崩れやすくなり、消化機能も低下します。
アンモニウム濃度が0.25mg/L以上になると、アンモニア中毒になる可能性が高くなり生命活動に支障をきたすようになります。

本来、健康体の金魚であれば水中の常在菌の影響を受けません、ですが、水質悪化が空き始めるとエロモナス等の水中常在菌の動きが活発になる一方で、金魚の免疫力は低下、菌に侵されるようになります。

消化機能を十分に発揮させる為に、日々水質に気を配りましょう。

❷ エサの与えすぎ

実は金魚には胃がありません。
そのため満腹感を感じにくく大食漢となります、餌あげればドンドン食べようとします。

ただ…

「食べます」が「食べれるわけではない」

いっぱい食べても消化機能が追いつきません。
胃がないので直に腸に送られ、腸内で貯まることになります。

腸内にエサが溜まっていき、それを一気に消化しようとするから限界がきて消化不良となる。
または、腸内にガスが溜まり浮くようになる。

人間だって、朝昼晩、3食空けて食べます、消化器官に詰め込みすぎないように休ませる必要があります。
金魚もお休みが必要です、こまめに与えてあげましょう。

❸ 寒暖差による水温変化 【最重要】

これが一番厄介なのです、朝晩の冷え込み、日中の気温上昇、それらが金魚にストレスを与えます。
適度なストレスなら刺激になって逆に良い気もしますが、春先の急激な温度変化は体調を崩す要因になります。

金魚は変温動物です、20~28℃で最も活性が上がり、15℃を下回ると活性が下がり、10℃を下回ると冬眠期に入るとされています。
水温が高すぎるのもダメで、その場合も活性が下がります。

活性が下がると、消化機能も落ちるので、腹にエサが溜まりやすくなり、消化が遅れると体に負荷がかかることに…



そこから消化不良の最も大きな要因と考えられるのは…

夜遅くにエサを与えることです

遅い時間に大量のエサを与え、そこから水温が下がり始める。
活性が下がると同時に消化機能も低下、皆、フンを排出していく中で、水質も悪化していく。
過密飼育しているなら、その影響はより顕著で、ちらほらフン詰まりの子が出てくる。

それで翌朝、水面で浮いている子がいるという訳です。


僕のらんちゅうベイビーが浮いていた理由もきっとこれでしょう、もうちょっと時間帯を考えてあげないといけないですね…

フン詰まりの解決策

フン詰まりさせないために

❶ 適度に水替えをして常に水質に気を配る
❷ 1度に大量のエサを与えすぎない
❸ 夜遅くにエサを与えない
❹ 消化の悪いエサは極力避ける
❺ ヒーターを使い水温を一定に保つ
❻ 窓際のように日光や外気の影響色濃く受ける場所に水槽を置かない


金魚のフン詰まりは「飼育環境」や「エサやりのタイミング」を誤ると日常的に付きまとう問題です。
朝の体調チェックで、皆がどのようなフンを出しているのかをみて、「切れの良い太く茶色いフン」が出ているか日々観察しています。

また、毎朝、底にたまったフンをスポイトやプロホースで取り除いています。
朝の内にフンを回収しておかないとアンモニウム濃度が上昇するので、早めに回収。

このフンの量を見て、腹にどれぐらいエサが溜まっているのかを考えています。
少なければ体内にエサが残っている状態、またはフンを出したいのに出せてない状態なので、水替えを実施した方が良いとか思ったりしてます。

水槽でバクテリア繁殖させている場合は、そんなこまめに水替えする必要はないと考えます。
ただ、稚魚の成長速度を上げるために高頻度で水替えをして刺激を与えている場合、稚魚の体調面を考慮するとココはマストだと思いますね。

クロ

見ようとしないと見えない




水替えした直後にフンをドバっと出すことがあります。
この現象を考えると、フン詰まりに一定の効果はあるはず。

また、浮いている子を隔離水槽に移すと、すぐフンを排出し、正常に戻ることがあります。
(※隔離水槽の水は、3日置いてカルキを抜いた新水使用しています)


稚魚に負担の少ない形で何らかの刺激を与えてやると、消化器官が活発に動くようになる。
水替えはそのようなスイッチの役割があるので、効果的に使用してみてください。

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この記事を書いた人

大学で火山岩石学を専攻、卒業後3年間旅をしていました。その後、職業訓練校でCADを学び機械設計会社に入社。コロナを機に退職し、現在は自営で運送業しながら多肉植物を育ててます。時々、多肉系記事も書きます。

錦鯉・金魚に興味を持ち、育成を開始!!
今後は観賞魚業界に潜入します!!

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