ヤフオクで落としたランチュウ50匹、みんな病気にかかる!!

こんちわ、クロです🐈
先日、ヤフオクでらんちゅうの稚魚50匹を落札しました。
4/11日より育成を開始、約1週間が経過したところで、まさかの病気蔓延です💦

原因はおそらく水質悪化、2日に一遍、1/3水替えをしていましたが、それでも水質は悪化するようでした。

稚魚の体に赤みが増してきたことを感じネット上で検索、そんなに気にしなくいいとの投稿を発見したので、「まぁ、いいのか…」なんて思ってましたが、日に日に増える赤みを帯びた個体。


何かがオカシイ!!

そこで1匹目の死者が、最初に赤くなった子でした…

目次

1匹目の死者が出る


頭からエラにかけて充血が見られました。

最初は赤みを帯びていても元気に泳いでいました、それが日に日に水面に上がってくるように、やがて体力が落ちあまり動かなくなり、衰弱死です。

こちらが最初の育成環境、プラ池に長めのエアストーン、水は20ℓ、エアーは最弱にしてできるだけ負担の少ない形にしておりました。

この子が死んだのは「エアレーションが負担になったのかな」なんて思って、エアストーンに切れ目を入れて、空気の噴出口を減らしたりしました、でも、稚魚の赤みは引いていかない。

やっぱりおかしいので、全個体を水槽に移すことに…
実は大変なことになっていたんです💦

病気の蔓延が発覚…



ほとんどの個体に、死者同様の症状が見られました、また、表皮が大きく腫れあがっている子なんかも数多くいて、非常に危険な状態でした。

水替えをしていると言っても池底にフンは残る、ほとんどの個体はエラ下に充血や膨らみがあることから、沈殿物から菌が蔓延していると感じました。

ネット上で調べると「赤斑病」という症状が有力でした。

赤斑病

体表やヒレの付け根に血のような赤い斑点があらわれる病気、初期段階ではピンク色、それが赤、更には赤黒く変色していく。運動性エロモナスの細菌感染によって引き起こされ、斑点が体全体に広がっていくと同時に、魚体の体力や免疫力低下させ、様々な病気を併発させる。

エロモナス菌というのは淡水中の常在菌であり、どこにでもいるものですので、この菌を死滅することは不可能です。
健康な魚であればそもそもエロモナスへの抵抗力があり、基本的には発症しません。ですが水質悪化によるストレス、体力低下、エロモナス菌の増殖が引き起こされると多くの魚体にも表れる厄介な病気です。

とりあえず、よーわからんのんで、某ショップに聞きにいくことに!!

某ペットショップで対処法を聞く



家から近いということで、けっこうお世話になっている某ショップ。
ここの店員さんは中々に魚について詳しく、良いアドバイスをくれることが多い。

店員さん曰く、以下のことが分かりました。

店員さん

・エロモナス症
・原因は水質悪化
・稚魚のエサは普通のエサにくらべて3倍ぐらい栄養価が高い、水を汚す
・回復には塩水浴、薬浴が効果的
・薬剤はグリーンFゴールドは利きが弱い、エルバージュが良いかも


更にエアレーションについても聞いてみました。
ロングストーンはボール状の物より泡の浮力弱いから、まだ良いほうとのこと。
切れ目をいれてしまったロングストーン、ミスりました💦

店員さんのアドバイスに感謝して、「ロングストーン」と「薬剤エルバージュ」を購入して帰りました。

いざ、薬浴!!

使用説明によると、エロモナス感染症(穴あき病、松かさ病、スレ症)、カラムナリス病(エラ腐れ、尾腐れ、口腐れ)に効果があるらしい。
30ℓに対し、1/2袋で良いみたい、コイ、フナ、金魚、淡水産熱帯魚がいけるとのことなので、一般的に水槽で飼える個体はほぼイケる感じです。




我が子達が感染したエロモナス症の原因、エロモナスには運動性と非運動性のものがいます。
運動性エロモナスは鞭毛(細胞が遊泳するための毛状運動器官)によって遊泳します、非運動性は鞭毛はあるもののその組織は動くことはなく遊泳はできません。

エロモナス・サルモニシダ(Aeromonas salmooicida)

非運動性エロモナス、主に穴あき病を引き起こす。低水温20度以下の低水温で繁殖。動かない鞭毛を持ち、遊泳はできない。

エロモナス・ハイドロフィラー(Aeromonas hydrophila)

運動性エロモナス、主に赤斑病や立鱗病を引き起こす。水温25~30度で繁殖し、鞭毛により遊泳する。

エロモナス症といっても、運動性、非運動性によって異なる病気が引き起こされるようです。
今回の集団感染は4月上旬、水温は高温にはならないはずなので、低温時繁殖、非運動性エロモナス・サルモニシダによるエロモナス症だと判別したいところです。

ですが、症状を見ると、胸ビレ、エラ付近の充血が著しい、エラの充血となるとカラムナリス菌によるエラ腐れが予想されるので、また別の病原体にやられている可能性も出てきます。

穴あき病の場合は非運動性なので、充血は一点に留まると思われます。
しかし、今回のケースは徐々に充血が体全体に広がっていくのを感じました、重度患者は腹部に濃い充血、腹が痩せていっているので、消化不良や内臓疾患も考えられます。


【まとめ】病気は併発するので、病名特定はそこまで気にしなくていい

病名をしっかりと特定して、正しい処置をしないといけないと考えていましたが、病気のほとんどが常在菌によるものなので、病気というより風邪みたいなものなのかなと感じました。

その風邪が悪化し、様々な問題を併発させて死に至る、だから、体力を回復させることこそ最も効果的な対処法なのかなと。

水質悪化により金魚の体力が低下する一方で、常在菌の活性は上がっていく、金魚に適した環境ではなく常在菌に適した環境になっていくことによって金魚が淘汰されていく、環境を整えることの重要性について考えさせられました。

砂漠には砂漠の、熱帯林には熱帯林の繁栄種がいる、この子達が繁栄しやすい最適な環境づくりが何より重要です。
その環境をうまく整えてやれなかった、反省点です。


薬剤グリーンFゴールドにしても、エルバージュにしても、基本的に色々な病気に効果があるとされている、つまりは似通った環境下で繁殖する病原体に効果があるので、水質改善という抜本改革が最も効果的だと考えます。

病気1つ1つ、具体の話を問題が起きるたびに調べ上げ、それぞれに対して各々対処していく、手が回らなくなりますね、


健康的に育つ環境を特定して維持する



やはり、これに尽きると思います!!

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この記事を書いた人

大学で火山岩石学を専攻、卒業後3年間旅をしていました。その後、職業訓練校でCADを学び機械設計会社に入社。コロナを機に退職し、現在は自営で運送業しながら多肉植物を育ててます。時々、多肉系記事も書きます。

錦鯉・金魚に興味を持ち、育成を開始!!
今後は観賞魚業界に潜入します!!

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