こんちわ、クロです🐈
今年の梅雨明けは異例の早さ、夏が伸びることで人間も金魚も苦しいですね💦
電気代高くなってるのに、クーラーに頼らずにはいられない不条理、お国さん、クーラー補助金作ってくれ…
さて、初夏の陽射しが強烈ですが、この季節は藻が良く育つ!!
金魚にとっての最適環境、青水立ち上げが容易になる季節です。
ウチのベランダには140Lプラ舟があるんですが、ここ1週間で猛烈にグリーンウォーター化しました。
青水はメリットが非常に大きく、慣れた方は進んで導入されているかと思いますが、夏場はデメリットが目立つ季節となります。
今回は、「作り方」「メリット」「デメリット」について解説していきますので、是非、一読していってください(^^)
【青水の作り方】 グリーンウォーター化で最適環境を!!

グリーンウォーターの作り方ですが、実は特に難しいことはないんです。
「直射日光の良く当たる場所に、水の入った容器を置くだけ」
1週間ほど放置すると、徐々に水が緑になっていきます。
日射の強い時期であれば、2週間、下手したら1週間でもグリーンウォーターになるでしょう。
クロレラ等の植物プランクトン培養液が必要だということもありません、勿論、立ち上げスピードは培養液があったほうが早まりますが、外でふつうに魚を飼っていれば、フンなどの有機物が植物プランクトンの餌となり青水になります。

水の中には目には見えないほどの微生物や藻の胞子がいます。
風で空中から運ばれてくることもあります、それらが光合成を行い、徐々に薄緑になっていきます。
水中に有機物があった方が、肥料分となるため、植物プランクトンの増殖は活性化される、だから有機物投入が必要となっています。
青水のメリット

① 餓死の抑制、成長促進
植物プランクトンがエサとなり、成長を促進します。
また、産まれて4日以降の稚魚は食べられるものが限られるので、餓死する危険性が高い、青水であれば立ち上げがスムーズになります。
② 水質悪化を軽減
金魚のフンや餌の残りが分解されると、アンモニア・亜硝酸・硝酸・リン酸等に分解されます。
これは金魚にとっては有害で、植物プランクトンはその有害物質を餌にして増殖します。
③ 酸素供給
植物プランクトンが光合成することにより、水中に酸素を供給します。
④ 水温を安定させる
最適濃度の青水であれば、夏場は日光を遮断し水温上昇を和らげる、冬場は日光を吸収し水温を保ちやすくなります。
⑤ 色上げ効果がある
青水飼育をすると発色が良くなります、
青水のデメリット

① 観賞には適さない
青水で生体が見えづらくなります、観賞魚なのに見えません…笑
② 病気の発見が遅れる
水中、生体をうまく確認できないので、病気の早期発見が困難となります。
③ 夜間の酸欠に注意
光合成をするのは日光を受けている時です、夜間は植物プランクトンも呼吸しますので、酸欠には十分注意が必要です。
④ 濃い青水は悪影響、水温上昇の危険性
適度な青水であれば適正水温を保つのに優位的に働きますが、濃度が濃すぎるとその分プランクトンが増殖している形となるので、水温を上昇させてしまいます。
【結論】濃い青水に気をつけさえすれば、最高の環境です!!

金魚育成、特に稚魚育成においては青水は最適な環境と言えます。植物プランクトンを食べることで整腸作用が促され免疫力向上が期待できるほか、成長促進、色上げ効果と、メリットは凄まじい。
エアレーションが弱くても、植物プランクトンが光合成を行うことで酸素を供給し、尚且つ、水質の浄化まで及ぶ。
観賞には不向きですが、生産には最高かと…
ただ1点、濃いグリーンウォーターには細心の注意を払うことです💦

ホントに危険だから、下手したら全滅よ…
植物プランクトンが多いと水は濃い緑となります。
透明よりも濃い緑の方が光を吸収するので、その青水の中に植物プランクトンが沢山いるとなると、光合成が盛んに行われることとなり、プランクトンが活発に動いている状態となります。
結果、日射エネルギーが効率的に熱に変換され、水温が上がります。
更に、光を吸収するとそれは蓄熱として、陽が落ちてからも高温状態を維持します。
普通の水に比べて、青水は放射冷却しにくいので、夜間も高温が続く。
日光がない状態では、植物プランクトンも「呼吸」をするので、酸素は失われていく。
酸素は水温が低いほうが水に溶け込む、水温が上がれば溶け込める酸素量は減るんです。
要は、高水温を維持され続けることで、夜間、残り少ない酸素を植物プランクトンと金魚が同時消費することになるんです。
夏場のグリーンウォーターの管理には、特に気をつけてください!!
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